はじめに
この記事でわかること
この記事では、
- ADHDグレーゾーンの子どもが刺激に疲れやすい理由
- 我が家で実践している「刺激を減らす工夫」
- 阿寺渓谷で体験したデジタルデトックス
- 自然が子どもの自己肯定感や好奇心を育ててくれた理由
について、実体験をもとにお話しします。
テレビ、スマートフォン、タブレット。
私たちの生活は便利になった一方で、毎日たくさんの情報に囲まれています。
大人でも疲れてしまうこの環境は、刺激に敏感な子どもにとっては、さらに負担になることがあります。
我が家の息子もその一人です。
刺激が増える日は、帰宅後に興奮したり、不安そうになったりすることも少なくありません。
だからこそ、普段から「刺激を減らす工夫」を大切にしています。
そして今回、その延長として家族で「デジタルデトックス」の旅に出かけました。
ADHDグレーゾーンの息子は刺激が増えると疲れてしまう
息子はADHDグレーゾーンで、協調運動症(DCD)の傾向もあります。
特に、たくさんの情報が一度に入ってくると頭の中がいっぱいになり、不安や怒りをコントロールしづらくなることがあります。
もちろん、すべてのADHDグレーゾーンの子どもに当てはまるわけではありません。
でも我が家では、「刺激を少し減らすだけで、驚くほど落ち着く日がある」ということを何度も経験してきました。
我が家で続けている「刺激を減らす工夫」
例えば朝。
以前はテレビをつけながら朝ごはんを食べていました。
でも今は、朝のテレビをやめました。
静かな中で朝食を食べ、登校までの時間は、本を読んだり、お絵描きをしたり。
朝から穏やかな時間を過ごすことで、その日一日が比較的落ち着いて過ごせることが増えました。
もう一つ工夫しているのが、「明日必要なものボックス」です。
学校へ持っていくもの。翌日着る服。ハンカチや水筒。
必要な物を一つのボックスへまとめています。
視界にたくさん物があると、どこを見ればいいのか分からなくなってしまう息子。
でも、「ここだけ見ればいい」という環境を作ることで、忘れ物や探し物も減りました。
私は最近、子どもを変えようと頑張るより、子どもが過ごしやすい環境を整える方が、ずっと効果があるのではないかと感じています。
思い切ってデジタルデトックスをしてみた
そんな我が家が今回挑戦したのが、デジタルデトックスです。
きっかけは、電子機器との付き合い方について書かれた本や記事を読んだことでした。
電子機器が発する電磁波についてはさまざまな研究や考え方がありますが、私はそれ以上に、「画面から少し離れて過ごす時間そのもの」に価値があるのではないかと感じました。
そこで向かったのが、長野県と岐阜県の県境にある「阿寺渓谷」。
透き通ったエメラルドグリーンの川が広がる、美しい渓谷です。

息子の目が、宝石のように輝いていた
渓谷では、簡単なトレッキングをしながら川遊びを楽しみました。
流れ落ちる滝。澄み切った水。見たことのない植物。
途中では大きなカエルにも出会いました。

「おんま見て!写真撮りたい!」
息子は夢中で写真を撮り始めました。
7月上旬の川の水は、とても冷たくて、最初は思わず声が出るほど。
それでも息子は、「水の生き物を探したい!」と、水中眼鏡をつけて夢中で川をのぞき込んでいました。
その時の息子の目は、
家でゲームをしている時とも、学校で頑張っている時とも違いました。
まるで宝石のように、キラキラと輝いていたのです。

私はその姿を見ながら、「この子は、こんなにも好奇心にあふれる子なんだ。」と改めて感じました。
自然には「正解」がない
学校では、「正しく答えること」「時間通りに終わらせること」が求められます。
ゲームも、ルールやゴールがあります。
でも自然には、正解がありません。
何が見つかるか分からない。
どんな生き物に出会うか分からない。
どんな景色が待っているかも分からない。
その予測できない世界だからこそ、息子は自分のペースで歩き、気になったものに立ち止まり、興味の向くまま探検していました。
私はその姿を見て、自然は「できる・できない」を競う場所ではなく、
子どもが自分らしくいられる場所なのだと感じました。
環境を変えると、子どもの本来の力が見えてくる
今回、私の目に映った息子の姿は、息子が本来持っていた力が、自然という環境の中で、のびのびと発揮されただけなのかもしれません。
子どもを変えようと頑張る日もあります。むしろ、そうなってしまう日の方が多いかもしれません。
でも、環境を少し変えるだけで、子どもが驚くほど輝く瞬間がある。
それを私は、阿寺渓谷という自然の中で、改めて教えてもらいました。

おわりに
デジタルデトックスと聞くと、「スマホを使わないこと」「電子製品を禁止すること」を想像するかもしれません。
でも私が今回感じたのは、大切なのはスマホを取り上げることではなく、子どもが夢中になれる本物の体験を増やすことでした。
自然の中では、誰かと比べる必要もありません。
正解を探す必要もありません。
あるのは、ただ真っ直ぐに、
「見つけたい。」
「触ってみたい。」
「もっと知りたい。」
という純粋な好奇心だけ。
もし最近、お子さんが疲れているように感じたら、一度だけ画面を閉じて、自然の中へ出かけてみませんか。
子どもが本来持っている輝きは、案外、静かな森や透き通った川のほとりで、そっと顔を見せてくれるのかもしれません。
よくある質問
- ADHDグレーゾーンの子どもにはデジタルデトックスが必要ですか?
-
子どもの特性や家庭状況によって異なります。
大切なのはデジタル機器を完全にやめることではなく、自然遊びや読書など、刺激を調整できる時間を意識的につくることだと我が家では感じています。
- すぐに実践できる「刺激を減らす工夫」はありますか?
-
我が家では、朝のテレビを消すこと、読書やお絵描きの時間をつくること、「明日必要なものボックス」で視界を整理することなど、小さな工夫を積み重ねています。
- 阿寺渓谷は子連れでも楽しめますか?
-
トレッキングコースは比較的歩きやすく整備されており、自然観察や川遊びを楽しめます。
ただし川の水はとても冷たく流れもあるため、お子さんから目を離さず、安全対策を十分に行うことをおすすめします。
今日伝えたかったこと
- 刺激を減らすことは、子ども本来の力を引き出すことにつながる
- 家庭でできる小さな環境づくりが、子どもの安心感につながることがある
- 自然には正解がなく、子どもの好奇心や「やってみたい」気持ちが自然と引き出される
- 子どもを変えようとするよりも、子どもが自分らしく過ごせる環境を整えることが、自己肯定感や挑戦する力を育てる第一歩になる
本文を読まれた方には、以下記事もおすすめです。





コメント