学校から「トラブルがありました」という電話が来ると、つい叱りたくなってしまいませんか。
頭ごなしに叱るだけでは、子どもは萎縮して終わってしまうことが多いです。大切なのは、「なぜそうなったのか」「本人は何を感じていたのか」を一緒に紐解くことでした。
昨日、学校から電話がありました。着信画面に学校名が表示された瞬間、「ああ、また何かあったんだな」と思いました。ADHDグレーゾーンの息子を育てていると、学校からの電話は珍しいことではありません。
でも、何度経験しても慣れることはありません。
今回は体育の授業での出来事でした。息子にはADHDグレーゾーンに加えて、協調運動症の傾向があります。身体を思ったように動かすことが苦手で、運動には強い苦手意識があります。そんな息子が、体育の授業でトラブルを起こしてしまったのです。
- 学校からの電話にどう向き合ったか
- 我が家の「ホワイトボード対話術」4ステップ
- 問題行動の奥にある子どもの気持ちの見つけ方
- 親自身にも「余白」が必要だと感じた理由
- よくある質問(FAQ)
体育の授業で起きたこと
先生から聞いた内容はこうでした。
その日の体育では、ボールを使った鬼ごっこやキャッチボールをしていたそうです。でも息子のところにはなかなかボールが回ってこなかった。本人にとっては、「仲間に入れてもらえない」そんな気持ちだったのかもしれません。
そして途中で、意図的にボールを蹴ってしまったそうです。授業の進行を妨げる行動でした。さらに、「もうやりたくない」と体育への参加を拒否。見学は認められたものの、一人で運動場を離れ、玄関の方へ行ったり、体育館付近をうろついたりしてしまったそうです。
先生からすると、安全面の問題もあります。当然、厳しく注意を受けました。でも、それで終わりではありませんでした。授業後には、防犯シャッターを下ろすボタンを押してしまったそうです。
そうして再び先生に叱られることになりました。
正直、私もため息が出た
電話を切ったあと、私はしばらく動けませんでした。「なんでそんなことをしたの?ダメでしょう?」そう言いたくなったし、叱りたかった。実際、以前の私だったら言っていたと思います。
でも最近は、一つだけ意識していることがあります。それは、頭ごなしに怒らないこと。もちろん危険な行動は止めなければいけません。ルールも教えなければいけません。でも怒るだけでは、息子は萎縮して終わってしまうことが多いのです。
なぜそうなったのか。本人は何を感じていたのか。そこを一緒に紐解くことの方が大切だと思うようになりました。
我が家のホワイトボード対話術
帰宅後、私は息子と一緒にホワイトボードを使って話をしました。順番はいつも同じです。
| ステップ | やること | ポイント |
|---|---|---|
| ① 何が起きた? | 事実だけを書き出す | 怒らない・評価しない。「そんなことがあったんだね」とだけ受け止める |
| ② その時どんな気持ちだった? | 気持ちを聞いて書き出す | 問題行動の奥にある感情を一緒に探す |
| ③ 本当はどうしたかった? | 本人の願いを聞く | 「邪魔をしたかった」のではなく「仲間に入りたかった」など本音を引き出す |
| ④ 今度はどうする? | 一緒に解決策を考える | 正解を教えるのではなく、本人に考えてもらう |
まずは事実を書き出します。ボールを蹴った。体育を途中で辞めた。運動場から離れた。シャッターボタンを押した。ここでは怒りません。評価もしません。ただ事実だけを書きながら、「そんなことがあったんだね」と。肯定も否定もしません。
事実を書き出していくうちに、息子は少しずつ話し始めました。「ちょうだいと言ったのに、ボールが来なかったんだ」「みんなばっかり楽しそうで、さみしいんだ」「だから全部嫌になったんだ」本人なりに悲しかったのだと思います。悔しかったのだと思います。大人から見ると問題行動でも、その奥には「感情」という原因があります。
次に聞きました。「本当はどうしたかった?」すると、「みんなと、ボールで遊びたかった」という答えが返ってきました。邪魔をしたかったわけではない。仲間に入りたかった。その気持ちが見えてきました。
最後に一緒に考えます。ボールが来なくて悲しい時は?嫌になった時は?先生にどう伝える?どう助けを求めてみる?正解を教えるのではなく、一緒に考える時間です。
最初は、私に怒られない方法を言ってきます。「僕が嫌な気持ちにならなければいい」と。
でも、私はこう返します。
「そうかなぁ?おんまだって、嫌な気持ちになってなんだか、イタズラしたくなっちゃう時があるよ。そんな時はね、少しお日様を見て、気持ちを落ち着かせたりするんだ。」
すると、目を丸くして「だったら、僕は、次は深呼吸してみる!嫌な気持ちを、絵にして描いてみる!」そうやって、自ら「今度はどうするか」の解決策を話して、約束してくれました。
親にも余白が必要だと思う
正直に言うと、私だって毎回冷静ではありません。学校から電話が来るたびに落ち込みます。周りの子と比べてしまうこともあります。将来が不安になる日もあります。
でも最近は思います。息子と向き合うためには、まず私自身に余白が必要なんだと。親が不安や怒りでいっぱいだと、子どもの気持ちを受け止めることができません。だから深呼吸する。少し時間を置く。一人で抱え込まない。そんなことを意識しています。
同じように悩んでいる方へ
発達グレーゾーンの子育ては、孤独を感じることがあります。学校から電話が来るたびに、誰かに叱られるたびに、落ち込むこともあります。「またか」と思ってしまう日もあります。
だけど、最近は意識して、問題行動だけを見るのではなく、その奥にある気持ちを見るようにしています。もちろん簡単ではありません。失敗する日もあるし、怒ってしまう日もあります。それでも、対話を続けることで少しずつ見えてくるものがあります。
今日の出来事も失敗で終わらせるのではなく、親子で学ぶ機会にしていきたいと思っています。
明日は今日より少しだけ穏やかに。
そんな気持ちで、また息子と向き合っていこうと思います。
よくある質問(FAQ)
- 子どもが問題行動を起こしたとき、叱らなくていいのですか?
-
危険な行動やルールを教える必要がある場面では、止めることや伝えることは必要です。ただ、頭ごなしに叱るだけでは子どもが萎縮して終わってしまうことが多いと感じています。事実確認と気持ちの整理を先に行うことをおすすめします。
- ホワイトボード対話術は何歳くらいから使えますか?
-
明確な年齢の決まりはありませんが、我が家では小学校低学年の息子と実践しています。言葉で気持ちを表現するのがまだ苦手な子でも、書き出すことで整理しやすくなる場合があります。
- 子どもが本音を話してくれません。どうすればいいですか?
-
「なんでそんなことしたの?」と問い詰めるのではなく、「そんなことがあったんだね」と事実をまず受け止めることが、我が家では話しやすい空気につながりました。
- 親自身が冷静になれないときはどうすればいいですか?
-
私も毎回冷静ではいられません。少し時間を置いてから対話を始める、深呼吸する、一人で抱え込まないなど、小さなことを意識するようにしています。
今日伝えたかったこと
- 学校からの電話に対して、頭ごなしに叱るだけでは根本的な解決になりにくい
- 「何が起きた→気持ち→本当はどうしたかった→今度はどうする」の順で対話すると、子どもの本音が見えてくる
- 問題行動の奥には、たいてい何らかの感情がある
- 親自身にも「余白」が必要
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「うちではこんな対話をしています」というエピソードがあれば、ぜひコメント欄で教えてください。
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一つ解決すると、また新しい課題が現れる。それが発達グレーゾーン育児なんだと感じています。次に私たちが向き合ったのは運動会でした。




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