ADHDグレーゾーンの子の「明日の準備」が劇的に変わった!『必要なものボックス』という工夫

目次

はじめに

この記事でわかること

この記事では、

  • ADHDグレーゾーンの子どもが片付けや明日の準備を苦手とする理由
  • 我が家で取り入れた「必要なものボックス」という工夫
  • 朝の支度や忘れ物が減った実体験
  • 子どもを変えるのではなく、環境を整える大切さ

について、体験をもとにお話しします。

「片付けてね。」

「明日の準備しよう。」

そう声を掛けても、なかなか進まない。

やっと片付けたと思ったら、今度は違うおもちゃを出して遊び始める。

そんな毎日に、疲れてしまったことはありませんか。

我が家もまさにそうでした。

そして当時の私は、「やる気がないからできない」とさえ思っていました。

でも、ある一つの箱を置いただけで、息子は驚くほど自分から準備をするようになったのです。

「片付けて」が全然伝わらない

息子にはADHDグレーゾーンの特性があります。

多動性や衝動性が強く出る日は、さっきまでレゴで遊んでいたと思ったら、今度は人形遊び。

また次は色鉛筆を持ち出してお絵描き。気付けば部屋中に、おもちゃや文房具が広がっています。

おもちゃでごった返す部屋

私は何度も、「元の場所へ戻してから次の遊びをしようね。」そう伝えてきました。

その瞬間は「うん。」と言って片付けてくれることもあります。

でも数日後には、また同じことの繰り返し。

「どうして何度言ってもできないんだろう。やる気がないのかな。」

以前の私は、そんなふうに考えていました。

小学校でさらに難しくなった「明日の準備」

保育園の頃も、お支度は一緒に頑張ってきました。でも、小学校へ入学すると状況は一変します。

毎日必要になるものは、

  • 教科書
  • 宿題
  • 筆記用具
  • 連絡帳
  • 上履き
  • 体操服
  • ハンカチ
  • 水筒

など、本当にたくさん。

しかも、それぞれ入れる場所も違います。

ランドセル。体操着袋。上履き袋。洋服はクローゼット。

毎日時間割も違う。持ち物も違う。

「今日は何を持っていく日だっけ?」

息子にとっては、それだけでも頭が大忙しで、目一杯になっていたのかもしれません。

「全部ここ!」必要なものボックスを作ってみた

明日着る洋服と宿題を入れたボックス

そこで思いついたのが、必要なものボックスでした。

ルールはとても簡単です。

明日必要なものは、全部この箱へ入れる。それだけ。

ダイソーで購入したA3サイズほどのプラスチックケースを一つ用意しました。

そこへ、

  • 宿題
  • 筆記用具
  • 教科書
  • 連絡帳
  • ハンカチ
  • 靴下
  • 明日着る洋服

全部まとめて入れてしまいます。

ランドセルへ入れるのは翌朝でいい。

とにかく、「明日必要なものは全部ここ」というルールだけにしました。

息子の頭の中が整理された

すると驚いたことが起こりました。

宿題が終わると、自分から「ボックスに入れる!」と言うようになったのです。

翌朝も、「必要なものボックス持ってきて。」と言うだけ。

息子はせっせか自分の部屋から箱を運んできます。

洋服を取り出して着替え、残った物をランドセルや体操着袋へ入れる。

以前のように、「あれ持った?」「連絡帳は?」「体操服は?」と何度も声を掛ける必要が減りました。

朝の準備が、お互いとても楽になったのです。

ADHDの「実行機能」と片付けが苦手な理由

後から専門医の先生の発信を読んで、「なるほど。」と思いました。

ADHDでは、「実行機能」と呼ばれる力に特性があることがあります。

実行機能とは、

  • 段取りを考える
  • 次にやることを決める
  • 行動を切り替える
  • 優先順位を付ける

などに関わる力です。

つまり、「何をどこへしまうか。」という判断を何度も繰り返すこと自体が、大きな負担になっていたのです。

「必要なものボックス」は、その判断を一つに減らしてくれました。

息子が急にできるようになったわけではありません。息子が「できる環境」を作っただけでした。

そんな感覚でした。

子どもを変えるより、環境を変える

これまで色んな工夫を試した中で、最近よく思うことがあります。

それは、子どもを変えようとするより、子どもができる環境を整える方が、お互いずっと近道なのではないか。

必要なものボックスは、ただの収納ではありません。

息子にとっては、頭の中を整理するための「交通整理」のような存在でした。

情報を減らすだけで、こんなにも行動しやすくなる。私も子どもも随分と楽になる。

私にとっても大きな学びになりました。

おわりに

以前の私は、「何度言っても片付けられない。」そんな息子を見て、焦っていました。

その姿を見て、何度も同じ言葉を繰り返して、時には声を荒げて。

でも今は違います。

できない理由は、やる気ではなく、私たち親が、まだその子に合う環境を見つけられていなかっただけなのかもしれません。

「必要なものボックス」は、息子だけではなく、私自身の心にも余裕を作ってくれました。

朝から怒ることが減り、笑顔で「いってらっしゃい」と送り出せる日が増えました。

これからも我が家は、子どもを変えるのではなく、子どもが自分らしく過ごせる環境を、一つずつ増やしていきたいと思います。

よくある質問

ADHDの子どもは片付けが苦手なのでしょうか?

すべてのお子さんに当てはまるわけではありませんが、ADHDでは実行機能の特性から、片付けや段取りに苦手さを感じることがあります。環境を工夫することで負担が軽くなる場合もあります。

「必要なものボックス」はどんな箱でもいいですか?

我が家では外からも中身が見えやすいよう、ダイソーのA3サイズ程度のプラスチックケースを使っています。一番大切なのは「明日必要なものは全部ここ」というルールを分かりやすくすることです。

朝の準備にも効果はありますか?

我が家では「必要なものボックス持ってきて」と声を掛けるだけで準備が始められるようになりました。忘れ物も減り、親子ともに朝の負担が軽くなったと感じています。

今日伝えたかったこと

  • ADHDグレーゾーンの子どもは、「やる気がない」のではなく、「情報量の多さ」に困っていることがある。
  • 「必要なものボックス」は、頭の中を整理するための環境づくりだった。
  • 子どもを変えようと頑張るより、子どもが頑張りやすい環境を整えることが大切。
  • 小さな工夫が、子どもの「できた!」だけでなく、親の心の余白も増やしてくれる。

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