「なんでこんなに落ち着きがないの?」「どうして静かな場所で大きな声を出してしまうの?」——何度、息子にそう言ってきたか分かりません。
結論からお伝えすると、それは性格の問題でも、私のしつけの問題でもなく、脳の性質そのものが違うことが理由の一つかもしれない、と最近気づきました。きっかけは、脳内科医・加藤俊徳先生の著書『すごいADHD脳』を読んだことでした。
※この記事は、書籍から得た知識と我が家の実体験をもとにした個人の記録です。医学的な診断や治療方針については、必ず専門医にご相談ください。
- 書籍『すごいADHD脳』で知った、ADHD脳とアドレナリンの関係
- 「落ち着きがない」を性格やしつけの問題だと思い込んでいた頃の私
- 知ったことで生まれた「心の余白」
- 我が家で試している睡眠・食事の工夫
- よくある質問(FAQ)
「落ち着いて」「静かに」と何度も言ってきた
息子は昔から、じっとしているのが苦手です。静かな場所で急に大きな声を出してしまったり、興奮するとなかなか落ち着けなかったり。私はそのたびに、
「落ち着いて。」「静かにして。」
そう繰り返してきました。正直、「なんでこんなに落ち着きがないんだろう」「私の育て方が悪いのかな」と、性格や躾の問題として捉えていた部分がありました。
何度も何度も注意したり叱ることで、自分自身が疲弊した日もありました。
「ADHD脳はアドレナリンが不足しやすい」という説明
そんな時、加藤俊徳先生の著書『すごいADHD脳』を読み、ある説明に出会いました。
それは、ADHD脳を持つ人は、アドレナリンが不足しやすい脳の性質があり、その不足を補おうとして、自分をあえて興奮状態に持っていくことがある、という内容でした。
これを読んだとき、頭の中で色々なことがつながりました。落ち着きのなさも、静かな場所での大声も、「困った行動」ではなく、脳が必要としていることを満たそうとする働きなのかもしれない。
右利きの人が多数派の中に、左利きの人がいるのと同じように。そもそも、脳の性質そのものが違うだけなのだと。
私が参考にした本はこちらです↓
すごいADHD脳
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知ったことで生まれた「心の余白」
この説明を知って、私の中に、いい意味での諦めのようなものが生まれました。
「ちゃんと教えなきゃ」「正さなきゃ」と、どこかで焦っていた自分に気づいたのです。
性質が違うのだから、仕方がない。そう思えた瞬間、力が少し抜けました。そして同時に、こうも思いました。
「であれば、アドレナリンが不足しないような工夫を進めていけばいいのではないか」と。
我が家で試していること
『すごいADHD脳』の読書をきっかけに、我が家では睡眠と食事の面で、次のようなことを意識するようになりました。
| 項目 | 我が家で試していること |
|---|---|
| 睡眠時間 | 一日10時間以上を目安に、20時に就寝、6〜7時台に起床 |
| タンパク質 | 鶏肉や焼き魚を積極的に取り入れる |
| ビタミンC・ミネラル | 意識して食事に組み込む |
| 朝の習慣 | 毎朝のスムージーに、韓国の伝統的健康食品である穀物パウダー「ミスカル(미숫가루)」を加える |
睡眠時間を整えたら
20時に寝て6〜7時台に起きる生活リズムにしてから、その日一日の行動が、少し和らぐように感じています。 睡眠不足の日は特に、落ち着きのなさが強く出やすい印象があり、我が家では何よりも、睡眠時間の確保を優先事項にしています。
特にお出かけや旅行先では、息子の興奮状態は冷め止まない傾向にあるので、ちょっとした車や電車での移動時間、食事処での待ち時間などに、「少し目を瞑っていようか」と、脳の休憩を促すようにしています。
疲れている時にはそのまま寝落ちして、細切れでも睡眠時間を確保することが増えました。
食事の工夫

タンパク質・ビタミンC・ミネラルが大事だと調べて知ったので、鶏肉や焼き魚を意識して取り入れています。また、毎朝のスムージーには、韓国の伝統的な穀物パウダー「ミスカル」を加えるようにしています。
📝 「ミスカル(미숫가루)」とは?
ミスカル(미숫가루)とは、玄米、大豆、ごま、麦などの雑穀を炒るか蒸して粉末にし、混ぜ合わせた韓国の伝統的な健康食品(飲み物)です。
食品メーカーや、配合される穀物の種類によって異なりますが、一般的は以下のような栄養素が含まれており、我が家でも毎朝飲むようになりました。
- タンパク質
- ビタミンB群
- ミネラル(鉄・マグネシウム・亜鉛)
- 食物繊維
まだ「兆し」の段階です
正直に言うと、これらの工夫を始めてまだ日が浅く、劇的な変化があったとまでは言えません。それでも、「もしかすると、いい意味で息子の脳と長く付き合っていけるんじゃないか」、そんな兆しを感じられるようになったのは、大きな変化だと思っています。
以前の記事でご紹介した、発達クリニックでの「前頭葉トレーニング」も含め、我が家では脳の性質そのものを理解した上で、無理に矯正するのではなく、その性質と付き合っていく工夫を少しずつ積み重ねています。
よくある質問(FAQ)
- ADHD脳の人は、みんなアドレナリンが不足しているのですか?
-
『すごいADHD脳』で紹介されている考え方の一つであり、すべてのADHD傾向のある方に当てはまると断定するものではありません。個人差が大きい分野ですので、気になる場合は専門医に相談することをおすすめします。
- 睡眠や食事を変えるだけで、落ち着きのなさは改善しますか?
-
我が家では睡眠時間を整えたことで、行動が和らぐように感じていますが、これはあくまで我が家の体感であり、医学的な効果を保証するものではありません。お子さんの状態に合わせて、専門家と相談しながら取り入れることをおすすめします。
- 「性格の問題」ではなく「脳の性質」と考えることに、どんな意味がありますか?
-
私自身は、原因を脳の性質として捉え直したことで、「正さなきゃ」という焦りが減り、気持ちに余白が生まれました。子どもを変えようとするより、特性を理解した上でどう付き合っていくかを考えるきっかけになったと感じています。
- この本はどんな人におすすめですか?
-
ADHD傾向のあるお子さんの「困った行動」の背景を、脳科学の視点から理解したいと考えている保護者の方には参考になると思います。ただし、本の内容を自己判断で診断や治療に当てはめるのではなく、気になる点は医師に確認することをおすすめします。
今日伝えたかったこと
- ADHD脳は、アドレナリンが不足しやすい性質を持つ場合があるという考え方がある(『すごいADHD脳』加藤俊徳著より)
- 「落ち着きがない」を性格や躾の問題と捉えていたが、脳の性質の違いという視点を知った
- 知ったことで、「正さなきゃ」という焦りが減り、心に余白が生まれた
- 睡眠・食事の工夫を通して、脳の性質と長く付き合っていく道を模索している
「なんでこんなに落ち着きがないんだろう」——そう感じている方がいたら、それは性格でも、育て方のせいでもないかもしれません。
右利きと左利きがあるように、脳の性質がそもそも違うだけ。そう捉え直せたことで、私自身、少し楽になりました。
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「うちではこんな工夫をしています」というエピソードがあれば、ぜひコメント欄で教えてください。
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