はじめに
この記事でわかること
この記事では、
- 発達グレーゾーンの子育てで「怒ってはいけない」と苦しくなる理由
- 「怒る」と「叱る」の違い
- 二次障害を心配する親が陥りやすい思い込み
- 親自身の自己肯定感を守る大切さ
について、私自身の体験を交えながらお話しします。
「怒ってはいけない」と自分を縛っていた私
発達クリニックで先生から息子の特性の話を聞き、
本を読み、
YouTubeを見て、
SNSを見て、
何度も目にした言葉がありました。
- ADHDの子は叱られる経験が多い
- 自己肯定感が下がりやすい
- 精神的な二次障害につながることもある
その言葉を読むたびに、
私はこう思うようになりました。
私だけは、息子を怒ってはいけない。
帰宅しては着替えもせずにテレビを見始める日も、
何度下着のシャツを内側に入れようねと約束しても、シャツが飛び出る時にも、
興奮せずに静かにしようねと注意しても、数秒後に大声を出してしまう瞬間にも。
怒っちゃいけない。声をあげちゃいけない。彼なりの理由があるから。
そうやって、自分の心に蓋をしてきました。
「怒る」と「叱る」は違う
私は長い間、
怒ることも、叱ることも、
全部悪いことだと思っていました。
子どもを守るために必要な「叱る」という関わり方まで否定してしまっていたのです。
- 怒る
-
- 親のエゴから生まれる感情をぶつけること
- イライラを発散すること
- 相手を変えようとすること
- 叱る
-
- 危険なことを止めること
- 社会で生きるためのルールを伝えること
- 子どもの未来を守ること
一番苦しかったのは、自分の感情を消していたこと
怒らない。怒ってはいけない。
理解しなきゃ。寄り添わなきゃ。
そんなふうに、
私は自分の悲しさも、苦しさも、悔しさも、
全部飲み込んでいました。
職場では成果を残さなければ評価されない。
家では母親として笑顔でいなければならない。
息子の前では怒ってはいけない。
交通事故の後は、私より先に息子を支えなければならない。
気づけば私は、
「私」がどこにもいませんでした。
1秒も休まず、全力で、毎日を過ごしていた。
私が崩れちゃいけないから。
私が、丈夫でいなければ、今の幸せを維持できないから。
その頃の私は、「私自身を守る」という選択肢を持っていませんでした。
転機になった出来事
ある日、発達に関する本を読みながら、ふと手が止まりました。
本には「子どもの自己肯定感を守りましょう」と書いてありました。
その瞬間、私は思ったのです。
「私の自己肯定感は誰が守ってくれるんだろう。」
私は気づきました。
息子を守ろうとして、一番傷つけていたのは、
私自身だった。
親なのだから、悲しい日がある。疲れる日がある。
イライラする日もある。
それを全部隠す必要なんてないんじゃない?
息子の特性をありのままに受け入れようと、
特性を活かしながらも、
社会で生きていける術を模索していた私。
息子に与えるように、私自身も、ありのままに愛していい。
ふと、そんな考えが降りてきたのです。
「お母さんは悲しかったよ」と伝えてみた
今は少しずつ、感情をそのまま伝えるようにしています。
「怒る」ではなく、「気持ちを伝える」。
「おんまね、今日その言い方をされて悲しかった。」
「ぽんが学校でいけないことをしてしまって、とっても悔しいよ。
もっと素敵なぽんを、学校のみんなに知ってもらいたいよ。」
そんなふうに話すようになりました。
すると息子も、
少しずつ自分の気持ちを話してくれるようになりました。
『僕、本当はお話で伝えたかったんだ。』
『嫌なきもちになって、いけないことをしちゃったの。赤い鬼が育っちゃったの。』
親も人間でいい
私は、完璧な親になろうとしていました。
でも今思うのです。
子どもにとって必要なのは、感情のない親ではなく、
安心して感情を見せられる親なのではないか。
嬉しい。悲しい。悔しい。ありがとう。
そんな感情を言葉にできる姿こそ、
子どもに伝わる学びなのだと思います。
まとめ
私は、「怒らない親」ではなく、
感情を大切にできる親でありたいと思っています。
嬉しい日もある。
悲しい日もある。
怒ってしまう日だってある。
親も一人の人間だから。
だから今日も、子どもを抱きしめるように、
少しだけ自分のことも抱きしめてあげようと思います。
その積み重ねが、
親子にとって一番安心できる毎日につながると、私は信じています。
よくある質問
- 発達グレーゾーンの子には怒ってはいけませんか?
-
怒鳴ったり脅迫したり、感情をぶつけることは避けたいですが、危険なことや社会のルールを伝えるために「叱る」ことは必要だと私は考えています。
- 二次障害が心配です。
-
私も同じでした。でも、「怒らないこと」だけに意識を向けるよりも、親自身の心を守ることも同じくらい大切だと感じています。
- 怒ってしまった日はどうしていますか?
-
「どうして怒ってしまったのか」を一緒に話します。
そして最後は、ごめんねとしっかり謝って、ハグをする。
親も人間で、子供も人間。
だから、みんな失敗する。
でも、その後どう向き合うかが大切だと思っています。
私が今、大切にしている3つのこと
怒ることも悲しむことも、人として自然なこと。
「なんで私はこんなモヤモヤしてるんだろう?」とその奥にある自分の気持ちを俯瞰して見る。
親も失敗する。だから謝る姿も子どもに見せる。
今日伝えたかったこと
- 怒ると叱るは違う
- 親も感情を持っていい
- 子供だけでなく親の自己肯定感も大切
- 親も失敗していい
- 大切なのはその後どう向き合うか
もし今、「ちゃんとした親にならなきゃ」と苦しんでいる方がいたら、
この言葉だけは伝えたいです。
あなたも、お子さんと同じくらい、大切な存在です。
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