「子どものために頑張らなきゃ」——そう思い続けて、気づけば自分のことは後回しにしていませんか。
子育てで先に限界を迎えるのは、子どもではなく親自身であることがあります。我が家がそれに気づいたきっかけは、4月に遭った交通事故でした。

家族全員が被害者となり、それまで当たり前だった日常は大きく変わりました。
当時の私は、息子のことばかり心配していました。事故の記憶は残らないだろうか。学校に行けなくなったらどうしよう。心に大きな傷を抱えてしまわないだろうか。そんなことばかり考えていました。
でも今振り返ると、先に限界だったのは息子ではなく、私だったのかもしれません。
今日はそんなお話です。
- 「子どもを変えよう」としていた頃の私の関わり方
- 交通事故のあと、息子と私自身に起きた変化
- 本当に向き合うべきだったのは自分自身だった
- 発達グレーゾーンの子育てで親が抱えやすい負担
私はずっと息子を変えようとしていた
息子は小さい頃から、少し周りの子とは違っていました。
先生やお友達が話していても会話に飛び込んでしまう。「カバンを持ってこようね」と約束した数秒後には、花壇に夢中になっている。嬉しさが溢れると、止められなくなってしまう。一方で、昆虫や海洋生物の知識が豊富で、保育園や学校では「生き物博士」と呼ばれる。
私はそんな息子を見ながら、いつも心配していました。
集団生活に馴染めるだろうか。学校で困らないだろうか。将来苦労しないだろうか。
だから私は、「静かにしなさい」「何度言ったら分かるの?」「お兄ちゃんなんだから」そんな言葉を何度も投げかけました。縄跳びが嫌いなのに、できるようになるまで練習させたこともありました。
今思えば、それは息子を否定したかったからではありません。
大好きだったから。守りたかったから。
私は「普通であること」が、この子を守ることだと信じていました。
交通事故のあと、息子に変化が現れた
事故のあと、息子は変わりました。夜になると突然泣き出すことが増えました。
そしてある日、こう言いました。
「車さんは、ぼくが大事にできなかったから死んじゃったんだ」
私は胸が締め付けられました。
日中も、ふと上の空になることがありました。右手の指で空中に何かを描くような仕草を繰り返していました。「何を描いているの?」そう聞いても、本人にはその自覚がないようで。
ようやく学校へ戻っても、運動会の練習に参加しなくなりました。体育館の隅に座ったまま、みんなを眺めている。そして小さな声で言いました。
「僕はどうせへんてこだから」
その姿を見るたびに、胸が苦しくなりました。学校から電話が鳴るたびに、心臓が跳ねるような感覚がありました。
本当は私も壊れかけていた
それでも私は、日常を取り戻そうとしていました。身体の治療を続けながら、仕事にも復帰しました。でも、自分では気づいていなかっただけで、私も限界に近づいていました。
仕事の前日になると眠れない。朝になると起き上がれない。上司との会議では、手が小刻みに震える。たった一言で深く傷つき、何日も引きずる。そんな状態でした。
今思えば、私はずっと走り続けていたのだと思います。
母親として。妻として。会社員として。ちゃんとしなきゃ。頑張らなきゃ。迷惑をかけちゃいけない。
そうやって、自分を追い立てながら生きていたから。
初めて気づいたこと
交通事故は決して起きてほしい出来事ではありませんでした。でも、あの出来事がなければ、私は立ち止まれなかったと思います。そこで初めて気づきました。
私がずっと変えようとしていたのは息子でした。
でも本当に向き合うべきだったのは、「ちゃんとしなきゃ」と自分を追い込み続けていた私自身だったのです。
息子はずっと、そのままの自分で生きていただけでした。変わるべきだったのは息子ではなく、私の見方だったのかもしれません。
今思うこと
私は今でも悩みます。イライラする日もあります。落ち込む日もあります。夜、一人で涙を流すこともあります。それでも以前より、少しだけ肩の力を抜いて生きられるようになりました。
息子を守ることと、息子を変えることは違う。
今はそう思っています。そして、息子を愛するように、私自身のことも愛していい。息子を守るように、私自身のことも守っていい。少しずつですが、そう思えるようになりました。
よくある質問(FAQ)
- 子育てに疲れて限界を感じています。どうすればいいですか?
-
まずは「頑張りすぎているのは自分かもしれない」と認めることが、我が家では最初の一歩でした。完璧を目指すより、少しでも肩の力を抜ける時間を作ることを大切にしています。
- 事故や大きな出来事のあと、子どもの様子が変わったように感じます。どう見守ればいいですか?
-
夜泣きが増えた、上の空になることが多い、同じ仕草を繰り返す、といった変化が続く場合は、一人で抱え込まず、かかりつけ医や学校、地域の相談窓口に相談することをおすすめします。我が家でも、身体のケアと合わせて周囲に頼ることを意識しました。
- 「子どもを変えよう」としてしまう自分に気づいたら、どうしたらいいですか?
-
私自身、子どもを変えることと守ることは違うと気づくまでに時間がかかりました。責める必要はなく、「今の気づきを次にどう活かすか」を考える方が前に進みやすいと感じています。
- 親が余白を持つために、具体的に何をすればいいですか?
-
我が家では、深呼吸する、一人で抱え込まない、小さなことでも誰かに話す、といったことを意識するようになりました。特別なことでなくても構わないと思っています。
今日伝えたかったこと
- 子育てで先に限界を迎えるのは、子どもではなく親自身であることがある
- 「子どもを変えよう」とする関わりが、実は親自身の不安から来ていることもある
- 大きな出来事をきっかけに、自分の生き方を見直すこともある
- 子どもを守ることと、子どもを変えることは違う
- 親にも「余白」が必要
もし今、子どものことで悩んでいる方がいたら、もしかすると頑張りすぎているのは親の方かもしれません。少なくとも、私はそうでした。
だから今日だけは、少し肩の力を抜いてみてください。空を見上げてみてください。深呼吸してみてください。
子どもに余白が必要なように、親にも余白が必要です。
※この記事は家族の実体験です。大きな出来事のあとに心身の不調が続く場合は、自己判断せず医療機関や専門機関に相談することをおすすめします。
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同じように「頑張りすぎているかも」と感じた経験があれば、ぜひコメント欄で教えてください。
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