発達グレーゾーンの子どもの鉛筆の持ち方|直らない理由と三角クレヨンから始める4ステップ

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目次

はじめに

「何度教えても鉛筆の持ち方が直らない」「字を書くこと自体を嫌がる」——そんな悩みはありませんか?

発達グレーゾーンの子どもの中には、ADHDや協調運動症(DCD)などの特性から、鉛筆を正しく持つことが難しい子もいます。

実は我が家も同じでした。息子は指先の力加減や細かな動きを苦手としていて、「ちゃんと持ちなさい」と教えても、思うように鉛筆を持つことができませんでした。

しかし、

三角クレヨン → 太めのクレヨン → 公文の三角鉛筆 → 普通の鉛筆

と段階を踏んでいくことで、少しずつ正しい持ち方へ近づき、自信を持って字を書けるようになってきました。

この記事では、我が家で実践した鉛筆の練習方法を実体験とともにご紹介します。

この記事でわかること
  • 発達グレーゾーンの子どもが鉛筆を持つことを苦手とする理由
  • 我が家が実践した4ステップの練習方法
  • 三角クレヨン・太めのクレヨン・三角鉛筆の使い分け
  • 鉛筆の持ち方を教えるときに気を付けたいこと
  • よくある質問

発達グレーゾーンの子どもが鉛筆を持つのが難しい理由

鉛筆の持ち方は、大人が思っている以上に高度な動作です。

鉛筆を正しく持つためには、

必要な動き内容
指の分離運動親指・人差し指・中指を別々に動かす
手首の安定手首を固定したまま動かす
力加減の調整強すぎず弱すぎない力で握る
微細運動指先だけを動かして線を書く

これらを同時に行う必要があります。

協調運動症(DCD)は、体の動きを思った通りに調整することが苦手になる発達特性です。

そのため、

  • 指先を細かく動かす
  • 力を調整する
  • 鉛筆を安定して持つ

こうした動作に時間がかかる子もいます。

つまり、「やる気がない」「ふざけている」のではありません。

手を思うようにコントロールできないことが原因になっている場合があるのです。この視点を知っているだけで、親の声掛けは大きく変わります。

「ちゃんと持ちなさい」と言い続けていた頃

息子が年少さんの頃。お絵描きは大好きなのに、鉛筆を持つとすぐ疲れてしまいました。

  • 力いっぱい握る
  • 途中で持ち替える
  • 筆圧が強すぎる
  • 逆に薄すぎる

私は何度も「違うよ。」「こう持つんだよ。」と教えていました。

でも、何も変わりませんでした。

今思えば、息子は持ち方を理解できないのではなく、その通りに手が動かなかったのです。

我が家が実践した鉛筆トレーニング4ステップ

STEP

最初に使ったのは三角クレヨンでした。丸いクレヨンは自由に握れますが、三角クレヨンは自然と指を置く位置が決まります。

良かったところ
・指を置く場所が分かりやすい
・握り込みが減る
・力を入れやすい

最初は「正しく持つ」ではなく「持ちやすい」ことを優先しました。

STEP

三角クレヨンに慣れてきたら、次は公文の三角クレヨンへ。

太いことで、指全体を使いやすくなり、力加減も少しずつ身についていきました。

STEP

その後、公文の三角鉛筆へ。

三角形なので、自然と親指・人差し指・中指が正しい位置へ近づきます。普通の鉛筆より持ち替えも減りました。

ある日、息子が「書きやすい!」と言って、自分から何枚も絵を描き始めたことがあります。

その姿を見て、「道具が変わるだけで、こんなに表情が変わるんだ。」と驚いたことを今でも覚えています。

STEP

現在は普通の鉛筆にも挑戦しています。もちろん、疲れる日もあります。握り込みが戻る日もあります。

でも、以前より自分で持ち直せるようになりました。

完璧ではなくても、確実に成長しています。

鉛筆の持ち方を教えるときに大切だった3つのこと

① 無理に矯正しない

何度も注意されると、「書くこと=怒られる」になってしまいます。まずは楽しく書くことを優先しました。

② 疲れる前に終わる

指先は想像以上に疲れます。疲れてから続けるより、「今日はここまで!」で終わる方が次につながりました。

③ 「できた」を見つける

今日は10秒持てた。今日は線がまっすぐ書けた。今日は最後まで書けた。その積み重ねが、息子の自信になりました。

上達した理由は「練習量」ではない

振り返ると、鉛筆が持てるようになった理由は、毎日練習したからではありません。

その時の発達段階に合った道具を選び、使うことに挑戦し続けたこと。そして、できた瞬間を一緒に喜んできたことでした。

子どもは、できないことを指摘されるより、できたことを認められる方が、次も挑戦したくなるのだと思います。

「普通の鉛筆」にこだわらない

以前の私は、「普通の鉛筆を使えるようにならなきゃ。」とどこか焦りを感じていました。でも今は違います。

三角鉛筆でもいい。補助グリップでもいい。

その子に合う道具を選ぶことは、決して甘やかしではありません。

視力が悪いと眼鏡を掛けたり、自転車に慣れない内は補助輪をつけることが悪いことではないように、子どもの発達段階や状況、そして子供の気持ちに寄り添った道具を使うことは、立派な支援だと思っています。

我が家で学んだ3つのこと

①子どもに合う道具を選ぶ

一つ合わなくても、別の道具では驚くほど使いやすいことがあります。

②「持ち方」より「書けた」成功体験をを増やす

書くことを好きになる方が、結果的に上達への近道でした。子供の「好き」や「楽しい」は驚くほどの力を発揮します。

③比べない、焦らない

親自身が周囲と比べて焦っていたり、不安を感じていたら。子供はその気持ちを敏感に感じ取ります。子供たち一人一人と個性や特性は十人十色なので、長い目で見てあげることが大事だと思います。

周りではなく、昨日の息子と今日の息子を見てあげる。

その視点を持てるようになって、私自身も楽になりました。

よくある質問

発達グレーゾーンの子どもは三角鉛筆を使った方がいいですか?

特性によりますが、三角鉛筆は指の位置が安定しやすく、正しい持ち方への移行を助けてくれることがあります。我が家でも効果を感じました。

鉛筆の持ち方は何歳から練習すればいいですか?

年齢ではなく、その子の発達段階に合わせることが大切です。我が家では1歳半の頃から始めて長い期間、三角クレヨンを使っていました。

鉛筆が持てないのは発達障害ですか?

鉛筆が持てないことだけで発達障害とは判断できません。ただし、日常生活でも手先の使いにくさが続く場合は、小児科や発達相談窓口へ相談するのも一つの方法です。

今日伝えたかったこと

  • 発達グレーゾーンの子どもは、鉛筆を持つことが難しい場合がある。
  • 三角クレヨン→太めのクレヨン→三角鉛筆→普通の鉛筆と段階的に進めることで、「できた」を積み重ねやすくなる。
  • 子どもに合った道具を使うことは甘やかしではなく、成長を支える工夫の一つ。
  • 「正しい持ち方」よりも、「書くことが好き」という気持ちを育てることが、結果的に上達への近道になる。

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