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はじめに
この記事でわかること
この記事では、
- 発達グレーゾーンの子どもがお箸を持てるようになるまでのステップ
- 我が家で実際に試した3種類のお箸
- 「できない」を責めずに成功体験を積み重ねた方法
- お箸の練習で大切だと感じたこと
について、我が家の実体験をもとにお話しします。
「もう小学生なのに、お箸がうまく持てない。」
「何度教えても、すぐに変な持ち方に戻ってしまう。」
そんな悩みを抱えていませんか。
我が家では、一つの練習箸を使い続けるのではなく、息子の手指の発達に合わせて道具を3段階で変えました。
「リング付き」「支点が固定されたもの」「普通箸に近いもの」と移行したことで、小さな成功体験を積み重ねられました。
大切だったのは、年齢ではなく、その時点でできる動きに合う道具を選ぶことでした。
今日は、練習過程で我が家が実際に試した方法をお伝えしたいと思います。
発達グレーゾーンの子どもがお箸を苦手とする理由
お箸は、大人が思っている以上に複雑な動作です。
- 指を一本ずつ動かす
- 親指・人差し指・中指を別々に動かす
- 力加減を調整する
- 開いたり閉じたりを繰り返す
こうした動きを同時に行う必要があります。
発達グレーゾーンのお子さんの中には、ADHDや協調運動症(DCD)などの特性から、手先の細かな動きを苦手とする子もいます。
そのため、「やる気がない」のではなく、「思うように手が動かない」ことが、お箸を難しく感じる理由になっている場合があります。
我が家もまさにそうでした。
「なんで持てないの?」と思っていた頃
正直に言うと、最初の私は焦っていました。
保育園に通っていた頃、早い子は年中さん、ほとんどの子は年長さんになるとお箸を上手に使っていました。
割り箸でおはじきを摘むゲームなんかにも、積極的に参加したりして。
「こんな簡単なことなのに、いつになったらできるんだろう?」
お箸を使えず、フォークとスプーンばかり使う息子をみて、そんな気持ちになってしまうこともありました。
でも後から思えば、それは私が「簡単」と思っていただけでした。
息子にとっては、
指を一本ずつ動かすこと。
力を調整すること。
お箸を開いたり閉じたりすること。
一つひとつの動作が難しかったのです。
我が家が試した3種類のお箸
最初に使ったのは、スケーターのキャラクター付き練習箸でした。
良かったところ
・キャラクターで興味を持ちやすい
・リング付きなので持ち方を覚えやすい
・初めてのお箸にぴったり
少し気になったところ
・リングに頼りやすく、普通のお箸へ移るには時間が必要
正しい持ち方を覚えるまで道のりは長かったけれど、お箸に触れることで、「お箸って面白い道具」と思える第一歩になりました。
少し慣れてきた頃に選んだのが「箸ぞうくん」です。
良かったところ
・支点が固定されていて開閉しやすい
・力が弱くても食べ物をつかみやすい
・指先の負担が少ない
少し気になったところ
・指リングがないので、指先の動かし方の慣れが必要
息子はリングを卒業する時期だったので、とても相性が良かったです。
「できた!」という回数が一気に増えました。
現在使っているのが韓国のトレーニング箸です。
良かったところ
・普通のお箸に近い形
・小学生でも使いやすいサイズ
・ステンレス製で軽い
・グリップが安定しやすい
少し気になったところ
・韓国の子供用品なので、オンライン販売が限定的
普通のお箸ではバラバラになってしまっていた息子も、この練習箸なら自然に動かせるようになりました。
| 練習箸 | 我が家で使った段階 | 良かった点 | 気になった点 |
|---|---|---|---|
| スケーターのリング付き箸 | 初めての導入 | 興味を持ちやすく、指の位置が分かりやすい | リングなしへの移行に時間が必要 |
| 箸ぞうくん | リング卒業後 | 支点が安定し、弱い力でも開閉しやすい | 指の位置は自分で覚える必要がある |
| 韓国のトレーニング箸 | 普通箸への移行前 | 普通箸に近く、小学生の手にも合いやすかった | 購入場所が限られる |
どれが一番良いというより、その時の子どもの発達段階に合ったものを選ぶことが、一番大切だと感じました。
上達した理由は「練習」ではなく「成功体験」
振り返ってみると、お箸が使えるようになった一番の理由は、
毎日厳しく練習したからではありません。
都度、その時点での息子の段階をしっかりと確認した上で、
今の状況にベストなパートナー(練習箸)を用意することで、自然と「できた。」を積み重ねられたからでした。
一口つかめた。
今日は昨日より長く持てた。
今日は最後までお箸で食べられた。
その小さな成功を見つけるたびに、
「できたね!」
「昨日より上手になったね!」
と伝えてきました。
子どもは、できないことを指摘され続けるより、できたことを認められる方が、次も挑戦したくなるのだと感じています。
そして、その「できた」の環境を事前に準備してあげることが、とても効果的だと思います。
発達グレーゾーンの子どもには「道具を変える」という選択肢を
私は以前、「普通のお箸を使えるようにならないと。」と思っていました。
でも今は違います。
子どもに合う道具を使うことは、甘やかしではありません。
これは、成長するための橋渡しです。
眼鏡を掛けることが悪いことではないように、その子に合った道具を選ぶことは大切な支援だと思っています。
周囲の子どもたちよりは、慣れるまでの期間も、使う道具の数も何倍、何十倍になるかもしれない。
だけど、そうやって、少しずつステップアップしていけばいい。
そう考えられるようになりました。
我が家で学んだ3つのこと
練習箸にもいろいろな種類があります。
一つで合わなくても、別の道具では驚くほど使いやすいこともあります。
「合わない=できない」ではありませんでした。
一度で完璧を目指さず、
一口つかめた。今日は最後まで持てた。
細かく分けて見つけた小さな成功を一緒に喜ぶことが、自信につながりました。
「同級生はもう普通のお箸なのに。」
そんな気持ちになることもありました。
でも比べる相手は周りではなく、昨日の息子。
そう思えるようになってから、私自身も気持ちが楽になりました。
おわりに
以前の私は、
「早く普通のお箸を持てるようになってほしい。」
そんなことばかり考えていました。
でも今は、少しずつでも前に進めていることの方がずっと大切だと思っています。
子どもの成長は一直線ではありません。
できる日もあれば、できない日もあります。
だからこそ、
昨日より少しできた。
その一歩を、一緒に喜び続けたい。
そう思っています。
もし今、お子さんのお箸で悩んでいる方がいたら、
「まだできない。」
ではなく、
「今日はどこができたかな。」
そんな視点で見てみると、親子の食卓が少しだけ穏やかになるかもしれません。
よくある質問
- 発達グレーゾーンの子どもでも練習箸を使った方がいいですか?
-
お子さんの特性や発達段階によりますが、我が家では練習箸を使うことで「できた」という成功体験が増え、普通のお箸への移行もスムーズになりました。
- 練習箸は何種類くらい試しましたか?
-
我が家では、キャラクター付き練習箸、箸ぞうくん、韓国の練習箸の3種類を試しましたが、練習年数が長いので、購入した本数は10本を超えます。子どもによって合うものは異なるため、一つで合わなくても別のタイプを試してみる価値はあると感じています。
- 練習箸はいつ卒業しましたか?
-
我が家では3歳から3種類の練習箸を段階的に使い、小学1年生で普通のお箸に少し挑戦できるようになりました。卒業時期は年齢よりも、お子さんの発達段階に合わせることが大切だと感じています。
- お箸の練習で一番大切なことはなんですか?
-
「できないこと」を指摘するより、「今日はここまでできた」という小さな成功体験を積み重ねることです。その積み重ねが、自信と挑戦する意欲につながりますし、「ご飯の時間が好き」という前向きな気持ちを作ってくれると思います。
今日伝えたかったこと
- 発達グレーゾーンの子どもは、手先の使い方が苦手でお箸が難しいことがある。
- 練習箸は「甘やかし」ではなく、成長を支える道具の一つ。
- 子どもの発達段階に合った練習箸を選ぶことが大切。
- 「できない」より「できた」に目を向けることで、挑戦する気持ちが育つ。
- 比べる相手は周りではなく、昨日のわが子。
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