「全部できなくてもいい」。プリント半分から始まった、息子の挑戦する力|発達グレーゾーン育児

目次

はじめに

この記事でわかること

この記事では、

  • 発達グレーゾーン・HSC気質の子が失敗を怖がる理由
  • 「結果」ではなく「挑戦」を褒めるようになったきっかけ
  • 1文字しか書けなかった息子がプリント半分まで取り組めるようになった変化
  • 子どもにとって本当の100点とは何か

について、私自身の体験をもとにお話しします。

「どうして最後までやらないんだろう。」

「もっと頑張ればできるのに。」

そんなふうに感じたことがある親御さんへ。

この記事が、子どもの見え方を少し変えるきっかけになれば嬉しいです。

「失敗するくらいなら、最初からやらない」

息子が小学校へ入学してから、気になっていたことがあります。

学校から持ち帰るプリント。

真っ白な日がありました。

書いてあっても、一文字だけ。

名前だけ書いて終わっている日もありました。

私は最初、

「どうして書かないの?」

「少しでもやればいいのに。」

そんなふうに思っていました。

先生からも、

「授業中に、プリントを解いてくれません。

やってみても、途中で止まってしまうことがあります。」

と聞いていました。

家でも同じでした。

分からない問題に出会うと、

鉛筆が止まる。

消しゴムばかり使う。

違う遊びを始めてしまう。

私は、

「やればできるじゃない。」

と励ましていたつもりでした。

でも、その言葉は息子に届いていなかったのです。

息子は「失敗」が怖かった

ある日、HSCの本を読んでいて、ハッと気付いたことがあります。

この子は、できないんじゃないし、

サボっている訳でもない。

失敗することが何よりも怖いんだ。

HSC気質のある子の中には、

間違えることや失敗を強く恐れる子もいると言われています。

息子も、その一人なのかもしれません。

先生に注意されること。

友達に見られること。

「できなかった。」

という事実そのものが、とても苦しいのです。

だから、

最初から書かなければ失敗もしない。

そんなふうに、自分を守っていたのかもしれません。

そのことに気づいたとき、

私は「もっとやってほしい」という期待ばかり見ていて、

息子の怖さを見ようとしていなかったことに気づきました。

私たち夫婦で決めたこと

それから夫と話しました。

「結果じゃなくて、挑戦を褒めよう。」

そう決めました。

全部できなくてもいい。

100点じゃなくてもいい。

一文字でも書けたら、

「挑戦したね。」

途中まででも、

「最後まで座って頑張ったね。」

そう声を掛けよう。

家では、

「挑戦できた人が一番かっこいい。」

それが合言葉になりました。

私自身も、

「もっとやって。」

と言いたくなる日があります。

でも、そのたびに思い出します。

息子が戦っているのは、問題ではなく、

“失敗への恐怖”なのだと。

少しずつ、息子の景色が変わり始めた

すると、不思議なことが起きました。

最初は一文字。

それが数文字になりました。

ある日は三分の一。

そして最近、半分近くまで書いて帰ってきたのです。

「ぽん、半分も書いたの?」

「すごいじゃん。」

「今日は勇気出したね。」

そう言うと、

息子は照れくさそうに笑っていました。

満点ではありませんし、

全部終わったわけでもありません。

でも私は、プリントを見た瞬間、思わず息子を抱きしめました。

息子の笑顔を見て思いました。

この子は今、点数ではなく、

勇気を積み重ねているんだ。

子どもの100点は、大人の100点とは違う

ひらがなのプリントを解く息子

私たち大人は、

100点を取ることを成功だと思いがちです。

全部できること。

最後まで終わらせること。

それが「頑張った証」だと思っていました。

でも、息子の100点は違いました。

怖かったのに鉛筆を持ったこと。

途中でやめずに考えたこと。

一文字でも書いてみようと思えたこと。

その一歩こそ、今の息子にとっては100点だったのです。

子どもの成長は、昨日の自分と比べるもの。

隣の子と比べるものではありません。

そう教えてくれたのは、息子自身でした。

「挑戦できる子」は、安心できる場所から育つ

私は以前、

「どうしたらできるようになるか。」

ばかり考えていました。

でも今は違います。

「どうしたら安心して挑戦できるかな。」

そう考えるようになりました。

安心できるから挑戦できる。

挑戦するから少しずつ成長する。

その順番だったのです。

親が焦れば焦るほど、子どもも焦ってしまう。

親が心配になるほど、子どもも不安を感じ取ってしまう。

でも、「できなくても大丈夫。」

そう言ってもらえる場所があるから、

子どもはまた安心して前を向ける。

私自身も、大人になった今でこそ、

そんな声掛けをしてくれる人がいたら、

すごく安心して、また前向きに取り組もうと思えるなと、

素直に思えるんです。

そんなことを、

息子は毎日の小さな成長で教えてくれています。

おわりに

プリント半分。

数字だけ見れば、

大きな出来事ではないかもしれません。

でも私にとっては、

息子が自分の怖さを乗り越えて踏み出した、大きな一歩でした。

できることを増やすより、

挑戦できる心を育てたい。

その心があれば、きっとこれから先、

何度転んでも立ち上がれる。

子育てのゴールは、「失敗しない子」を育てることではなく、

失敗してもまた立ち上がれる子を育てること。

だから今日も私は、

「何点だった?」

ではなく、

「今日は挑戦できた?」

そう聞こうと思います。

その問いかけが、

いつか息子の人生を支える言葉になると信じているからです。

よくある質問

HSCや発達グレーゾーンの子は、どうして失敗を怖がるのでしょうか?

繊細な気質を持つ子は、注意された経験や「間違えた」という記憶を強く受け止めることがあります。

そのため、失敗を避けようとして挑戦そのものをためらう場合があります。

全部できなくても褒めていいのでしょうか?

私の答えは「はい」です。挑戦する経験を積み重ねることで、自信が育ち、結果として「できること」も増えていくと感じています。

親はどんな声かけをするといいですか?

「何点だった?」ではなく、「今日はどこまで頑張れた?」「挑戦できたね」と、結果より過程に目を向けた声かけを意識しています。

今日伝えたかったこと

  • HSCの子は「失敗が怖い」ことがある
  • 結果よりも挑戦を褒めることが自信につながる
  • 子どもの100点は、大人の100点とは違う
  • 安心できる場所があるから、子どもは挑戦できる
  • 親の役目は、結果を求めることよりも「挑戦しても大丈夫」と伝え続けること

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