学校トラブルが続く息子へ。「パウパトロール」で伝えた勉強する本当の意味|ADHDグレーゾーン育児

目次

はじめに

この記事でわかること

この記事では、

  • 学校でトラブルが続くADHDグレーゾーンの子どもの背景
  • 怒るのではなく「チームになる」という関わり方
  • 子どもの本音を引き出せた会話の工夫
  • 「勉強」と「ルール」の本当の意味を親子で考えた時間

について、我が家の実体験をもとにお話しします。

学校から連絡があるたびに、

「また何かあったのかな。」

そんな不安で胸が締め付けられる親御さんもいると思います。

この記事が、同じように悩みながら子育てをしているご家庭の、小さなヒントになれば嬉しいです。

また学校でトラブル。親として揺れた気持ち

最近、息子の学校でトラブルが続いています。

45分間授業へ参加することが難しく、見学へ行くと、自席で工作をしたり、本を読んだり、

自分の好きなことをしながら過ごしていました。

学校では先生方が本当にたくさん工夫してくださっています。

「まずは約束した時間だけ授業へ参加してみよう。」

「約束が守れたら、残り時間は好きなことをしてもいいよ。」

そんな配慮までしてくださいました。

本当にありがたい環境です。

でも私は親として、正直迷いもありました。

「本当に参加できないのかな。」

「少し甘えもあるんじゃないかな。」

「みんな頑張っているんだから、挑戦することも大切なんじゃないかな。」

だから家では、「間違えてもいいから挑戦してみよう。」そう伝え続けていました。

息子の怒りが爆発した日

そんなある日。

ホームルーム中に、息子は先生の机の引き出しに風船が入っていたことを思い出したそうです。

『風船が欲しい。』

先生へ伝えると、

「今は遊ぶ時間じゃないよ。」

そう言われました。

その瞬間、息子の気持ちが爆発しました。

壁を叩き、奇声をあげ、怒りを抑えられなくなってしまったそうです。

補助の先生が図書室へ連れて行ってくださったものの、今度は本を読み始めます。

「まず話し合ってから読もうね。」

そう声を掛けられると、

『先生なんて嫌い!』

そう言って教室へ戻り、持っていた紙をビリビリに破いてしまったそうです。

先生から連絡をいただき、私は胸が苦しくなりました。

怒ることは簡単。でも、それでは変わらない

帰宅した息子を見た瞬間、私の中にも怒りが込み上げました。

「どうしてまた?」

「何度言ったら分かるの?」

そんな言葉が喉まで出かかりました。でも私は飲み込みました。

怒鳴ること。

責めること。

脅すこと。

それでは、何も変わらないことを知っていたからです。

たとえ私から見れば間違った行動に思えたとしても、息子なりには理由がある。

原因を知らないまま叱っても、また同じことが起きるだけ。そう思いました。

息子は「怒られること」が一番怖かった

私は静かに聞きました。

「ぽん、何か困っていることある?」

返ってきた答えは、

『何もない、僕が全部悪いんだ。』

涙を流したらその言葉が出てきました。

その瞬間、私は気づきました。

この子は本音を隠しているんじゃない。

怒られること。嫌われること。見捨てられること。

それが怖いんだ。

だから、『全部僕が悪い。』そう言って、私から自分を守っていたのです。

我が家の「パウパトロール作戦」

そこで私は、息子が大好きなパウパトロールを思い出しました。

「ぽん。マーシャルって、一人でトラブル解決してる?」

『ううん。』

「どうしてる?」

『チェイスやスカイも一緒に助ける。』

私は言いました。

「じゃあ今、ぽんは学校のマーシャルなんだ。」

「困っているから、おんまはスカイになる。」

「先生はチェイス。」

「みんなで一緒に解決するチームになろう。」

「ぽんを怒るためじゃなくて、一緒に助けたいんだ。」

その瞬間でした。

息子の表情がふっと柔らかくなったのです。

初めて聞けた、本当の気持ち

息子は少しずつ話し始めました。

『僕、いい子になろうと頑張ってる。』

『でもどうしても約束守れない時もある。』

そして、

『なんで勉強するのか分からない。つまらない。』

私は、その言葉を聞いて安心しました。

ようやく本音を聞くことができたからです。

「ルール」は誰かを縛るためじゃない

私は息子の大好きな海の話をしました。

「もし海へゴミを捨て続けたらどうなる?」

『魚が住めなくなるし、最後は人間が水も飲めなくて困っちゃう。』

「じゃあ、海へゴミを捨てちゃいけない理由は?」

息子は少し考えて、

『地球を守るため。』

『海の生き物を守るため。』

『人間も、自分も守るため。』

そう答えました。

私は言いました。

「学校のルールも同じだよ。」

「先生が怒るためにあるんじゃない。みんなが安心して過ごすため。」

「友達も、自分も守るためなんだよ。」

すると息子は、息子は何も言わず、小さくうなずきました。

勉強は「生きるため」にある

次に私は聞きました。

「人は何のために勉強すると思う?」

『頭が良くなるため。頭がいいと褒められるから。』

そう答えた息子。

私は少し笑って言いました。

「それもあるかもしれないね。」

「でも、おんまはもっと大事な理由があると思う。」

「人は、生きるために勉強するんだよ。」

私は話しました。

いつか私は先に死ぬこと。

ぽんが大人になった時、字が読めなかったら。

数字が分からなかったら。

看板も読めない。買い物もできない。危険にも気付けない。

「だから勉強は、先生のためでも、テストのためでもない。」

「大きくなったぽん自身が、生き抜くための知恵なんだよ。」

すると息子は、目を輝かせながら言いました。

『おんま!明日から授業できそう!』

『やる気になった!』

その表情を見て、「あ、伝わったのかもしれない。」そう思えました。

あの時の目の輝きは、今でも忘れられません。

我が家で学んだ3つのこと

今回の出来事で、私が学んだことがあります。

STEP
まず「味方だよ」と伝えること

責める前に、「一緒に解決しよう。」そう伝えるだけで、息子は少しずつ本音を話し始めました。

子どもは正しさより先に、安心を求めているのかもしれません。

STEP
子どもの好きな世界を借りる

今回はパウパトロールでした。ゲームでも、電車でも、ポケモンでも構いません。

子どもが理解できる言葉へ置き換えるだけで、難しい話も驚くほど伝わりやすくなりました。

STEP
答えを教えるより、一緒に考えること

「どう思う?」

「なんでだろう?」

問い掛ける時間を増やしました。

親が答えを言うより、子ども自身が気付いた答えの方が、何倍も心に残るように感じています。

おわりに

もちろん、明日からすべてが変わるとは思っていません。

また授業へ参加できない日もあるでしょう。

またトラブルが起きる日もあるかもしれません。

それでも私は、あの日の息子の目の輝きに希望を感じました。

親は子どもを完璧に変えることはできません。

でも、一人で戦わせないことはできます。

私はこれからも、息子を叱る人ではなく、一緒に考える「チーム」でありたいと思っています。

100点じゃなくていい。0.5点でもいい。

今日より明日。明日より明後日。

その小さな積み重ねを、これからも親子で大切にしていきたいです。

もし今日も学校から電話がかかってきて、自分を責めてしまった親御さんがいたら、

どうか一人で抱え込まないでください。

子どもは親と戦いたいのではなく、安心して帰ってこられる味方を求めているのかもしれません。

「一緒に考えよう」というその一言が、親子にとって新しい一歩になることがあります。

今日より少しだけ穏やかな明日が訪れますように。

よくある質問

子どもが学校でトラブルを起こした時、最初に何をすればいいですか?

私は「どうしてそんなことをしたの?」ではなく、「何か困っていることある?」と聞くようにしています。原因よりも、背景にある気持ちや、眠っている原因を知ることから始めるようになりました。

子どもが本音を話してくれない時はどうしていますか?

我が家では、息子の大好きなパウパトロールを例にして話したことで、安心して気持ちを話してくれました。子どもの好きな世界を借りながら、安全基地を作ることも、一つの方法だと感じています。

勉強する意味はどう伝えていますか?

「いい成績を取るため」ではなく、「自分の人生を守り、生き抜くための知恵を身につけること」と伝えています。

今日伝えたかったこと

  • 学校でのトラブルの裏には、子ども自身も言葉にできない困りごとが隠れていることがある
  • 「一緒に解決しよう」という姿勢が、本音を引き出すきっかけになる
  • 子どもの好きなキャラクターや物語を使うと、難しい話も伝わりやすくなる
  • ルールも勉強も、「怒られないため」ではなく、自分と周りの人を守り、人生を生き抜くためにある

学校との関わり方に悩んでいた頃のことはこちらでも書いています。

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